元町映画館二歳の誕生日にカレル・ゼマン特集


昨日8月21日は元町映画館二歳のお誕生日でした!普通そういうのは『開館二周年』というのではないか、という声が聞こえてきそうですが、そのあたりの理由はこちら元町映画館支配人ブログ『シネマをつくろう』に詳細に記してありますのでどうぞご覧くださいませ。(写真:元町映画館ロビーのチラシ)
元町映画館は神戸市中央区元町商店街四丁目にあるちいさなちいさな映画館です(ご存知ない方はこちらをどうぞ:元町映画館~元町商店街にミニシアターOPEN)。このサイトやtwitter上で私はよく元映のことを讃えておりますが、決して内部のものではありませんし、何ももらってません、念のためw。この映画館が単純に好きなんです。最前列の席とスクリーンとの絶妙な距離が好きです。関西一です。トイレの小さくて可愛い排水管が好きです。映画を観る前の一人缶コーヒーを飲んで一服吸う(嫌煙家の方、申し訳ございません)時間が好きです。いまだにプロっぽくないスタッフの皆様も素敵。そしてなにより、わが町元町にあるのが好きです。うちから走っていけるところにあるのが良いのです。良い映画を観た後に電車に乗るのは嫌いです。電車に乗ると色々な乗客とともに密室に閉じ込められ、その人たちのストーリーがぼんやりと見えてきてそれが今観た作品にまじってしまう(極端に言うと汚してしまう)のです。それが好きじゃない。観たものをそのままそーっとうちまで持って帰りたいのです。そんなわけでこの映画館は私の大のお気に入りの場所なんです(ちょっと誉めすぎたかな?)。

二歳誕生日記念上映はカレル・ゼマン特集。人形やガラスや切り絵によるとってもレトロなチェコのアニメーションです。私がうかがった21日夜の最後の回の上映は『水玉の幻想』と『ホンジークとマジェンカ』の二本立て。幼い頃には見えてたけど今は見えなくなった世界がいっぱい。最近の精巧なCGを駆使したアニメとは全然違う、手作り感いっぱいのキコキコとした動き。でもなぜかコンピュータによるリアルな人間の動きを追及したハリウッドや日本の最新作品よりずっとリアルなんです、私には。なぜなんでしょうね。小さい頃に見ていた、現実とも空想とも白日夢ともわからない世界は確かに最新CGのようになめらかには進んでいなかったような気がします。ゼマン氏の映画のように、どこかぎこちなくてパースペクティブもなんだかおかしかったような気がします。科学的或いは技術的に検証されたリアルさって、実は実際に我々が見ている(感じている)世界を正確には再現していないのかもしれませんね。子供の頃に空想癖のあった方には今回の特集は是非とも観ていただきたいです。涙が出そうになりますよ、懐かしくて。(写真:元町商店街四丁目元町映画館前のカレル・ゼマン特集の看板)

さて、この日は昨年の一周年記念に引き続き、二周年記念としてCafe Cruさん手作りのクッキーが配られました。まだ大事にとってあります(と言いつつじきに食べるでしょうが)。このアニバーサリー記念カードが百枚たまるまでこの場所で頑張ってほしいと願ってやみません(でも百年後はおそらく私はいないんでしょうね、当然)。

元町映画館 http://www.motoei.com/
神戸市中央区元町通4丁目1-12 電話:078-366-2636
座席数:66席+1(車椅子)
アクセス:JR・阪神元町駅西口より早足で7分ほど、阪神西元町駅・阪急(神戸高速)花隈より5分、地下鉄県庁前より10分。元町商店街大丸側(元町駅)より西(神戸駅方面)へ徒歩約8~10分、お仏壇の浜谷を越えて商店街海側(左、南)。

   



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