元町映画館~元町商店街にミニシアターOPEN

元町映画館プレオープン写真

三越劇場、ビッグ映劇、三劇、アサヒシネマ etcと、以前は神戸にもミニシアターが結構ありました。それが現在はほとんどすべて閉館となり、いまや神戸のミニシアターと言えば旧朝日会館跡のシネリーブルくらいでしょうか。三越劇場のソファー椅子が懐かしいですね。どこへ行っても映画館はすべて”シネコン”という形態をとり、見逃した映画やもう一度見たい昔の映画を大きなスクリーンで見ることはほとんど不可能な状態です(自分的大好きな映画ランキング2位、デヴィット・リンチ監督の傑作”マルホランド・ドライブ”も実は劇場で見たことがないのです。DVDのみなのです、お恥ずかしながら…)。そんな中、待望の新たなミニシアターが元町商店街に、しかも我らが花隈近くに、まもなくオープンするようです。
民間の個人の集まりによって映画館を作るなんてこと、出来るのですね。きっと大変なご苦労をされたことと思います。元町映画館公式HPを拝見しますと、設立者の方々の興奮や情熱が伝わってきます。私が要約して加筆すると内容が異なってしまう可能性もありますので、そのまま抜粋させていただきますね:

「…街角や商店街には必ずあった映画館が次々と姿を消し、テレビで宣伝しない映画は上映の機会をなくしています。世界中の優れた芸術作品の上映数は減り、映画芸術の過疎化が進んでいます。そういった利益至上経済の論理により、土地と文化をつなぐ映画館がどんどん少なくなっています。淀川長治氏が尊敬したチャップリンが来日した神戸港。そのシンボルであるポートタワーの勇姿を臨む元町商店街。この由緒ある地に、私たちは「映画芸術の存続と継承」、そして「地域の活性化」を目指し、その土地に密着した文化発信の場所として、映画文化を取り戻すべく、ミニシアター『元町映画館』を設立しようとするものです」(元町映画館公式HP『元町映画館設立趣意書』より抜粋)

オープンは8月21日なので館内の様子や中に入ったときの独特の高揚感などはまだわからないのですが、なかなか期待できそうです。こけらおとし上映は「赤毛のアン」。相方が何故か「赤毛のアン」好きなのでかならず見に行きます。

しかしシネコン全盛期の昨今、採算はとれるのかなあ…と心配してしまいます。ずっと続いてほしいですね。そして願わくば、”マルホランド・ドライブ”もいつか上映してほしいです…

元町映画館
神戸市中央区元町通4丁目1-12(お仏壇の浜屋の近く)
公式ウェブサイト:http://www.motoei.com

*ブログ『Days in the Bottom of My Kitchen』2010.08.13掲載

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